警察庁生活安全局地域課「平成15年度中における家出の概要資料」より
日本の家出人の総件数は年々増加傾向にありましたが、平成13年度にはついに10万人を超え、
現在もそのペースを維持しています。
このうち、失踪時の状況が不自然な「特異家出人数」は約3万人で、全体の3割ほどです。
しかし、これらの件数はあくまでも警察に捜索願を出し受理された件数なので、
実際の家出人の総数は大きく上回る事が推測されます。
少年少女が定期的に短期に渡って家出をする「プチ家出」などは、両親が「家出」と認識しておらず、
捜索願を出さない事が多いようです。
家出人捜索願の受理件数の推移(平成11年〜15年度)
|
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
| 総数(件) |
88,362 |
97,268 |
102,130 |
102,880 |
101,855 |
| うち特異家出人 |
20,486 |
25,112 |
27,496 |
28,451 |
30,107 |
| |
| 男性 |
53,539 |
58,946 |
60,581 |
63,151 |
63,819 |
| うち特異家出人 |
11,797 |
14,634 |
15,382 |
16,496 |
17,471 |
| |
| 女性 |
34,823 |
38,322 |
41,549 |
39,729 |
38,036 |
| うち特異家出人 |
8,689 |
10,478 |
12,114 |
11,955 |
12,636 |
※「特異家出人」・・・事件や事故に巻き込まれていたり、自殺を図った可能性が高いケース
平成15年度中に家出人捜索願を受理した家出人は101,855人で、
前年に比べ1,025人(1.0%)減少しました。
性別では、男性が63,819人で全体の62.7パーセントを占め、
成人・少年別では成人が78,793人で全体の77.4%を締めています。
年齢別では「19歳以下」が23,062人で全体の22.6%を占め、
次いで「20歳代」が19,508人で19.2%、
「60歳以上」が15,559人で15.3%となっており、若い世代の家出傾向がうかがえます。
家出の原因・動機としては「家庭関係」が19,781人で全体の19.4%、
「事業・職業関係」が14,461人で14.2%、
「疾病関係」が11,104人で10.9%、「異性関係」が5,094人で5.0%です。
平成15年度中に所在が確認された家出人は94,483人で、
このうち家出人捜索願が提出されていた人は89,734人となっております。
かなりの数の所在が確認できているといえますが、家出人が自宅へ帰宅したのは45,336人だけで、
全体の約半数となっております。
残り半数のうち、201人が犯罪の被害者、2,130人が犯罪の被疑者、
また4,442人が死亡した後に発見されており、
そのうち自殺が3,283人を占めています。
死亡して自宅へ戻る・・・というのは非常に残念な事ではありますが、
死亡者のうち4,024人が捜索願受理から3ヶ月以内で死亡発見されております。
大切な人に家出をされ、残されたご家族は途方に暮れ、
ただただ家出人の安否を祈っている事が多いです。
しかし本当に心配をしているのなら、いかに早く家族が対応しなければならないかが
良く分かるデータだと言えるでしょう。